体験記

糖尿病が発覚しました。入院編

前回の記事で2型糖尿病が発覚して専門の病院に入院することになりました。血糖コントロールを目的として約二週間の入院を強いられます。

今回も妻の運転で病院に向かいました。車で約20分ぐらいかけて入院先の病院に到着しました。
受付を済ませてまず初めにしたことは、PCR検査でした。採取方法は鼻拭い液によるものでした。
スワブといって長い綿棒を鼻の穴の奥に突っ込んだ検体を採取します。この方法はインフルエンザ検査にも用いられるためへっちゃらでした。検査結果が早くでるというメリットがあります。
以前唾液での検査をしたことがあるのですが唾液をたくさんださないといけないのです。唾液を絞りだして枯渇するじゃないのかと思うぐらい出す必要があります。あくまでも唾液であってつばは含まれません。泡はだめなのです。

検査結果は1時間かからないぐらいで陰性でした。
エレベーターに乗って入院する病棟に向かいました。向かった先は小児科病棟でした。この病院では、糖尿病の患者さんの病室は小児病棟の一画にあるのです。
なので病棟の出入口は自動ドアになっていていつも鍵がかかっています。以前超短期入院した精神科病棟と同じです。しかし圧倒的に違うのは病棟の雰囲気です。怖いという思いは全くありませんでした。また幸いひろしは安静度もフリーだったため看護師さんに開けてもらえれば出入自由です。もちろん時間は常識の範囲内だと思います。妻とはここでお別れです。約二週間という今まで体験したことのない入院生活が始まったのです。

入院前に病気の経過などの説明は終えていたためすぐに病室に案内されました。4人部屋で窓側のベットでした。
作りはどこの病院も同じだと思いますので説明は簡単に。ベットと床頭台、オーバーテーブルが置かれています。床頭台には冷蔵庫とテレビが備え付けてあります。それらを使うためには、一枚1000円のカードが必要になります。
ベットの頭側にコンセントがありスマホ等の充電に使います。ひろしはスマホとタブレットとNintendoSwitchを持ち込みました。精神科では確実に没収される物です。
ベットは電動式で頭側と足側、高さが調節できるタイプでした。これといった目新しい設備はありませんでした。普通の病室てやつだと思います。多分ですが。
検温を終えあとは食事まで自由でした。途中で看護師に呼ばれて糖尿病の動画を観るだけでやることは何もありませんでした。ただひたすら唯一のプライベート空間であるベット上で過ごす。これにつきます。
これといって書くようなこともありません。

幸い糖尿病の症状も口渇と多尿だけだったのでこれといって身体の不調もなかったので食事前に血糖値を計って、食直前にインスリンの注射を打ったらすぐにご飯をたべること、糖尿病の動画を観たり、栄養指導を受けるというのが治療だったので毎日これを繰り返すだけでした。

小児科病棟ということで大人用のホールもなく、病棟内を歩くわけにもいかないので寝てるか、スマホ見たり、ゲームしたりずっとベット上で過ごしていました。コロナ禍ということもあり散歩や面会もできませんでしたから。この生活も最初のうちはいいのですが数日もするとスマホ見るのも、ゲームするのもだんだんと飽きてきます。よくスマホで入院 暇とか入院
過ごし方とか検索してましたから。最終的にはやることがなくなってずっと音楽を聴きながら食事まで横になったりしてました。
こうなってくると楽しみは食事ぐらいしかなくなってきます。朝食は8:00、昼食は12:00、夕食は18:00と時間が決まっていて多少遅れることはあっても必ずやってきます。それが唯一の楽しみになってくるのです。朝と昼の間は4時間弱しか空いていないので朝食を食べてシャワーを浴びてるとあっという間に昼食になるのですが、昼と夜の間は6時間弱。この間がとてつもなく長く感じました。
ひろしの食事内容は糖尿病食の1800kcalでした。成人男性だと普通食の2000kcalだったと思います。この200kcalの差がとてつもなく大きく感じました。普通食食べたことありませんが。ご飯に副食と小付と小皿に果物といった内容でしたが基本おかずは魚でたまに鳥肉、まれに豚肉がでるぐらいでした。一番ビックリしたのがメインが豆腐だけってのがあってこれにはさすがに驚きました。小皿にはゆかりで和えた野菜がかなりの頻度でだされてました。果実はバナナ、オレンジ、リンゴのローテーションです。夕食には必ず牛乳がついてました。牛乳のカロリー分何か他のもの食べさせろって心の中でいつも思ってました。パンや麺なんてものは一切でませんでした。味は悪くないのが唯一の救いでした。他の病院の食事は分かりませんがひろしの糖尿病食はこんな感じです。ちなみに間食は許されていません。飲食の持ち込みは水とお茶以外は禁止されていました。隠れてお菓子なんか食べた日には、血糖値でバレてしまいます。なのでひろしは食事だけで我慢してました。幸いダイエット中に入院になったものてましたからなんとか耐えることができました。腹が減って低血糖にでもなったかと思ったことが多々ありましたが、低血糖になったことは一度しかありませんでした。これには病院の食事スゴイって思いました。献立を考えて、食事を作ってくれる栄養課の方には感謝しないといけませんね。
食事について長く書きましたがこれぐらいしか書くネタはなかったのです。

一番大事な薬物療法とインスリン療法については、ひろしの場合の2種類の糖尿病薬が処方されました。メトホルミンという血糖降下薬に尿からブドウ糖を排出するフォシーガという薬でした。
インスリンは、ペン型製剤で持続型のグラルギン、超速攻型の名前は忘れました。の2種類を毎食直前使いました。血糖値の推移をみて量を少しずつ減らしていくっていう感じでした。最終的にはグラルギンの一種類のみになり夕食直前の一回のみになりました。
血糖値ですが500近くあったものの退院の頃に90とかまで下がっていました。見事なまでの血糖コントロールでして医師のすごさを実感しました。詳しく血糖値については、別記事でアップしようと思ってます。
そんな入院生活も12日目を迎えると医師より退院が告げられました。「明日でお願いします」と即答しました。早く帰りたくて仕方なかったのです。妻は仕事だったのですが休みを取ってもらいました。精神科病院に入院した時といい妻には感謝しても感謝しきれません。ひろしが入院した時にいつも助けてくれるのは妻でしたから。

そんなこんなにで長いようで13日という短い期間の入院生活は血糖コントロールがうまくいったことで終焉を迎えたのです。この入院期間はあくまで目安であり人によっては思ったより血糖値が下がらなかったりした場合はもうちょっと長くなります。
また自己血糖測定と自己注射をマスターすることも欠かせません。

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