体験記

うつ病が発覚するまで。人間ドック編

ひろしは、無類のパチスロ好きと書いた事がありましたが競艇やオートレースなどの公営ギャンブルも好きなのです。それら2つは、遊びで少額投資するだけですが。
妻と旅行などにいった際には、旅費をスロットで稼ぐ事もあります。もちろん負ける時もありますがそんなときは、夕飯が質素になります。
雇用保険の給付制限中は、2泊3日のオートレースとパチスロ三昧なんて旅もしてました。日帰りで県外まで行って好きなパチスロライターに会いに行ったりもしていました。そんな自由気ままな生活を送っていました。

しかし胃のムズムズ感は、いつまで経ってもどこにでも付きまとって来るのです。一向に治まる気配がないのです。常に手を胃の辺りに置いている状態にあるのです。寝るときは、掛け布団が腹にあたるとムズムズ感が強くなるので当時は、腹を出して寝ていました。
これは、まずいと思い全身を調べてもらおうと人間ドックを決意するのでした。
まずは、人間ドックの助成を受けるべく役職に行きました。幸いひろしが住んでる所は数万円の助成が受けられました。これから人間ドックを受ける方がいたら役所に問い合わせてみましょう。
助成が受けられるようになったら次は、病院探しです。総合病院ならどこでもやってると思います。役所で教えてもらえます。ただし検査内容に違いがあったり、日帰りまたは宿泊の所もあったり、予約でいっぱいな病院もあるので直接病院に問い合わせてみましょう。
ひろしは、胃カメラの他に大腸カメラもやってほしかったので宿泊で行っている病院を予約しました。ただ予約でいっぱいだったので20日後になってしまいました。この時もなぜか再就職の事なんて全く考えていませんでした。重大な病気が見つかるのではと不安な気持ちでいっぱいだったのです。
人間ドック当日は、自分は大きな病気にかかっている為即入院になるんだとそう思い込んで家を出たことを覚えています。4月某日のことです。

人間ドックを受けるべく総合病院にやってきました。受付を済ませるとお泊まりコースのため個室に案内されました。
どうやらお泊まりコースは、ひろしだけのようです。検査着に着替えいよいよ人生初の人間味ドックです。
まずは、採血をして身体検査、肺活量等の簡単な検査後、腹部超音波検査を行い、いよいよ胃カメラ検査です。前回の胃カメラは鼻からでしたが今回は口からです。うまく飲み込めるか心配でしたが思ったよりスムーズでした。ただ口の回りが唾液でベタベタになりました。検査の結果は今度は十二指腸炎との事でした。逆流性食道炎と胃炎は、治っていたのです。今回も病名がはっきりしたので安心したのを覚えています。ただ胃炎に続いて十二指腸炎て、ひろしの消化管はどうなっているのでしょう。よっぽどストレスに晒されていたのでしょう。
胃カメラ検査後昼食をはさんで午後の検査が始まります。昼食は、天ぷらうどんを食べました。午後の検査は、また採血をして聴力検査等後、内科診察をして本日の人間ドックは終了です。夕食まで時間があるためスマホをいじって時間をつぶします。
夕食は詳しく覚えていませんが豪華だったと思います。病院の最上階には大浴場とジムがありましたが、きたは大浴場のみ利用しました。あとから先生方が入ってきたのにはビックリしました。多分仕事終わりに利用するのでしょう。この日は明日の大腸内視鏡検査に備えて下剤を丸々一本飲んで、早めに床につくのでした。

大腸内視鏡検査を控えての人間ドック2日目です。朝早くから重要な任務があります。お食事中の方が居ましたら失礼します。
便の色が透明になるまで出し続けないといけないのです。昨晩下剤を一本飲みましたが、本日は朝から約2リットルの下剤を数回に分けて飲まないといけないのです。幸い味は、しょっぱめのスポーツドリンクだったので飲む事は可能なのですが飲むとすぐに効いてきて、トイレに直行。水っぽいを便を出す。下剤を飲むを繰り返す事約2時間晴れて便の色が透明になりました。
保健師の方に確認してもらう必要があるのですが今までの自分が入ってたトイレに入られるし、透明ともいえども便を他人に見られるもんだから恥ずかしいったらありゃしない。なんとなく窓を全開にしました。こっちの心配をよそにオッケーをもらって晴れて大腸内視鏡検査を受けるのでした。
ひろしのお尻はもちろん未開発であるためどんな感触なのか緊張してたの覚えています。お尻に穴の空いた紙パンツに履き替え、診察台に仰向けになり足を組むように言われいよいよ大腸内視鏡検査の始まりです。感触としては、あれいつ入ったのって具合に感触もなくスムーズでした。医師と看護師に若いからスムーズねって褒められました。喜んでいいのやら苦笑いをしてしまいました。内視鏡はどんどん進んでいき、キレイだね。とお褒めの言葉をいただきました。これにて2日間に渡った人間ドックは無事終了。お昼に刺身定食を食べ支払いを済ませ帰路につくのでした。
大腸内視鏡検査の際の最後にお腹に空気を入れるのでお腹がパンパンになったのを覚えています。

人間ドックを無事に終えあとは結果を待つだけです。結果は2、3週間と言われましたが3週間経っても結果は届きませんでした。
重大な病気だから結果が遅いんだらろうかと不安をつのらせると共に、重大な病気だったらすぐに病院受診させるはずだと自分に言い聞かせてました。ネットで何度も人間ドック 結果 遅い 期間 などと検索しまくってました。1ヶ月後にやっと検査結果が届きました。恐る恐る封を開けました。

その結果とは。
心配をよそに十二指腸炎の要経過観察以外は異常なしでした。結果に驚きでした。絶対重大な病気が見つかると思っていましたから。
これにてひろしの身体は特に異常なしとこの時は思っていました。

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